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  漢方

漢方の考え方

漢方の考え方私たちは、大きな宇宙のなかの一存在です。そして、かけがえのない、美しい地球に住んでおります。地球では、天、地、人、が合一しバランスを保っています。(整体観)
 生物、人類はすべて天(宇宙、気象、気候、天の気など)、大地(地の気、大地からの恵みである植物、動物の摂取、水など)の間にあってバランスを保っています。しかし、人と人の関係が一番複雑です。科学技術をはじめとし農業、化学、社会、経済関係の中で、国と国、民族、社会、個人がいろいろな伝統、習慣の中で生活しています。この複雑さは、各個人が考えておられることそのものと思われます。
そこのバランスが崩れてくる時に病が発生してきます。これを、中医学、漢方では陰陽の調和の乱れと考え、病気の原因と解釈しています。陰陽はたとえば人間では、体表―体内、上半身―下半身、右−左、などで判断します。もちろん、この考えは前述の天、地にも同じように当てはめられます。この陰陽の調和を改善して健康を保ってゆこうとするのが、中医学、漢方、大きくは東洋医学です。 健康とはいつもバランスの上で成り立っています。一度バランスが保たれればそれで事なれりではありません。我々の陰陽の調和を乱す原因は毎日いとまなく襲い掛かってきます。これを絶えず払いのけること以外に健康の保持はありません。中医学、漢方も天、地、人とくに人を、からだ、こころ、いのちで診てゆこうという視点があります。従って、私たちがやろうとするのは人を取り巻く場の改善に努めますから、きわめてホリスティクな治療になります。

中薬、漢方薬

古い時代に発生した医学ですから、用いるのは自然にすでにあるもの、すなわち草根木皮、動物、鉱物です。西洋医学では、純粋物質を用います。カプセルや錠剤の中には、抽出、精製、合成された純粋物質が入っています。我々の身体に純粋物質が入ってくるようになったのは19世紀に科学技術が発展し始めてからで、さらに高度の技術に支えられたのはせいぜいこの100年です。この短い歴史の中では、こうした純粋物質が体内でどのように相互作用するのかまだまだ不明のことが多いのです。
これとは反対に、中薬、漢方薬は自然にある物質ですから、いろいろの成分が含まれている複合物質を利用していることになります。食べ物の延長線上で考えることができます。生物が発生し、且つ人間に進化し、その人間が長い歴史の中で摂りこんできた物質が自然物というところに、薬としての、やさしさが現れていると思います。したがって皆さんが西洋医学の反省のもとに自然回帰の希望をもたれた時に、おのずと思いつかれるのが中薬、漢方薬と思います。しかし、今のところ西洋薬、中薬、漢方薬の優劣はないと考えます。ただ、おのおのの特徴が異なるということです。同じように、西洋医学の診療、治療をなおざりにしているのでは有りません。おのおのの医学はその得て、不得手があります。診断技術、診断学、手術、放射線、化学療法、救急治療、急性疾患、感染症治療、疼痛コントロール、諸種の原因に基づいた症状への対処など西洋医学にはすばらしいものがあります。お互いの、医学のいい面をアドバイスしながらホリスティックに治療を進めてゆくのが当クリニックの方針です。

中医学、漢方医学で対処できる疾患

1. 器質的疾患:(たとえば、完全に失明してしまった、指が切断された、脳出血で半身が麻痺し時間がたったなど)これは、西洋医学、東洋医学といえどもとに回復することは出来ません。しかし、それに伴う不定の症状は十分改善可能です。
2. いわゆる難病:たとえば、がん、膠原病、肝硬変、腎不全の末期なども完全寛解は難しいことがありますが、かなりの症状が改善されます。そうしているうちに、がんなどでは時に、自然治癒する場合があります。
3. 機能的疾患:臓器がどこも悪くなくて、なんとなく毎日の生活に不愉快をきたしている疾患には強い力を発します。たとえば、疲れやすい、肩こり、女性の冷え性、胃腸疾患、肝、腎疾患、リュウマチ、アトピー性皮膚炎、風邪を引きやすい、妊娠に伴う疾患、不妊症、不定愁訴、アレルギー疾患、老化による症状、頑固な頭痛、不眠症、鬱傾向、虚弱体質、抗がん剤、放射線療法後の副作用、インポテンス、自然治癒力の回復などです。

上記を含め検査で異常がなくても困っている症状に対応できるのが、東洋医学です。一度ご相談ください。